妊娠が発覚してから産休に入るまでの流れを解説!

初めての妊娠で、産休までの流れがわからず、不安を抱えてしまうママは多くいます。スムーズに出産の準備を整えるためにも、産休の流れを把握しておくようにしましょう。また、出産にはいろいろとお金が必要になるため、出産によってもらえるお金についても知っておきましょう。

産休とは?

産休は産前休業と産後休業に分かれていて、産前休業は予定日の6週間前から取得ができ、産後休業は出産から8週間取得することができます。

そのため、出産の準備と、ママの出産による体のダメージを回復することが産休の主な目的です。

産休は法律によって定められている権利のため、基本的に誰でも取得できます。ただし、労使協定や法規則によって取得できないケースがあったり、多胎妊娠や医師の許可などによって産休の期間が変わることもあります。

人によって条件が異なるため、事前に自分にとっての産休の条件を確認しておかなければなりません。

妊娠を報告するタイミング

産休を取得するには、会社に妊娠の報告をする必要があります。仕事内容や環境などによって、ベストな報告のタイミングは異なります。

しかし、妊娠の報告はなるべく早い方が望ましいです。妊娠は5週目~7週目頃に確定するため、早ければこのタイミングで職場に報告しましょう。遅くても安定期に入る12週目頃に報告しておきましょう。

早くに報告をしておけば、ママも会社も産休の準備を早い段階で始めることができます。また、夜勤や力仕事などの体に負担がかかる仕事をしないように配慮してもらえたり、妊娠による体調不良で仕事に影響が出る可能性を理解してもらえたりなどもするでしょう。

産休に入るまでの流れ

産休は妊娠の報告をすればすぐに取得できるようなものではなく、事前に準備を進めておく必要があります。そのため、スムーズに産休に入れるように、妊娠発覚後から産休取得までの流れを把握しておくようにしましょう。

ステップ1:妊娠の報告

妊娠が発覚した場合は、まず会社に報告をする必要があります。産休の手続きを行うのは労務担当者ですが、最初に報告するべき相手は直属の上司です。

上司に報告をしておくことで、仕事内容に配慮をしてもらったり、後に必要となる手続きや準備などの相談ができます。

ステップ2:制度の理解を深める

産休は事前に取得条件や期間などを把握しておく必要があります。また、出産に関する制度は産休だけでなく、他にも育休や補助金などもあり、これらも内容や条件などが複雑であったりします。

そのため、これらの制度についての理解を深めておくようにしましょう。もし、制度の理解が不十分だと、手続きで混乱したり、うまく制度を活用できなかったりなどしてしまう可能性があります。

ステップ3:会社と話し合う

産休に入れば、しばらく仕事から離れることになります。そのため、予定日はいつであり、いつから仕事を休むのか、いつまでも仕事を休むのかなどをしっかりと会社と話し合う必要があります。

また、事前に話し合いをしていても、必ず予定通りに物事が進むとは限らないので、産休中の連絡方法や頻度なども決めておきましょう。

ステップ4:業務の引き継ぎ

産休に入る前には、自分の抱えている業務の引き継ぎを行っておく必要があります。自分が仕事を離れても会社に迷惑がかからないように、業務の棚卸をして、マニュアルも作成しておきましょう。

ステップ5:手続きをする

産休に入るには手続きを済ませておく必要があります。申請書の提出だけで済む会社もありますが、手続きの内容は会社によって異なるため、事前に必要な手続きを確認しておきましょう。また、手続きの期限もよく確認しておくようにしましょう。

産休後は育休に入る

多くのママが産休からの流れで育休に入ります。育休にも産休と同様に手続きが必要なため、事前に確認しておくようにしましょう。

また、育休に関する法律は2021年6月に改正が成立し、2022年4月から順次施行されることになっています。法改正によって、育休は分割取得が可能になったり、取得要件が緩和されたりなどしています。そのため、育休の取り方を考えておりたり、条件を確認しておくことも重要です。

出産によってもらえるお金とは?

出産や育児には多くの費用がかかります。しかし、その費用の一部は補助をしてもらうことができます。そのため、出産時にはどのようなお金をもらうことができるのか知っておくようにしましょう。

出産育児一時金

出産育児一時金は出産をする際に支給されます。もらえる金額は条件によって異なりますが、基本は子ども1人につき42万円です。

申請先は医療機関や病院のため、出産までに病院から詳しい話を受けることになるでしょう。申請期限は2年以内で、申請条件は妊娠4カ月以上での出産です。

出産手当金

出産手当金は、産休中にもらえるはずだった給与額を支給してもらえます。ただし、全額ではなく給与の3分の2ほどの額となります。支給は出産日の42日前~出産翌日から56日です。

申請先は会社か全国健康保険協会です。そのため、会社に産休の相談をした際に、出産手当金の説明は受けるでしょう。もし、会社の方で申請をしてくれない場合は自分で申請する必要があります。

育児休業給付金

育児休業給付金は育休中にもらえるはずであった給料を支給してもらえます。申請先はハローワークであり、申請条件は復職をすることです。

ただし、支給される額は全額ではなく、休業開始時賃金日額 × 支給日数 × 67%が目安です。また、育休に入って6ヶ月経過後は67%の部分が50%になり、下限は7万円7000円ほど、上限は45万6000円ほどになります。

受け取り期間は産休から子どもが1歳になるまでで、条件によっては2年まで延長が可能です。

産休の流れを理解しておこう

初めての出産であれば、産休を取得する流れがわからなくて不安を感じるママもいるでしょう。しかし、不安を抱えたままではしっかりと出産の準備を整えることはできません。気持ちにゆとりを持って、しっかりと出産の準備を整えるためにも、産休に入るまでの流れを知っておきましょう。

 




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